。 もう1つのHotfixはCore C6 Stateが原因で起こる副作用を修正 KB2645594による副作用を抑えるというKB2646060だが,これは,AMD FXで「Core C6 State」と呼ばれる新しい省電力機構が採用されたことと密接に関わっている。 BIOSからCore C6 Stateを有効にすると,Windowsの電源管理の設定とはまったく無関係に,アイドル時,コアの動作クロックは1.4GHzにまで落ちる Core C6 Stateを有効化すると,Windowsの電力管理設定に関係なく,アイドル時にコアの動作クロックが1.4GHzにまで低下するというのは,でお伝えしたとおりだ。そしてこれは要するに,WindowsがCore C6 Stateに対応していないため,CPU側で負荷に応じて勝手に動作クロックを上げ下げしているということになる。 なので,KB2645594の適用によってスケジューラの挙動が変わると,少数のスレッドを使うアプリケーションでは,ugg ブーツ,Bulldozer Moduleの一方のコアにしか負荷がかからなくなり,Diablo3 Gold,いきおい,動作クロックが上がらず,1.4GHzでスレッドが処理されてしまう可能性がある。KB2646060は,この症状に対策を施すもので,適用すると,Bulldozer Module内で片方のコアにしか負荷がかからないようなケースでも,Core C6 Stateから復帰できるようだ。 KB2645594だけ適用し,KB2646060を適用しない場合は,性能の低下する可能性があるものの,それは,Core C6 Stateから復帰できないほど軽い負荷のときに限定される。「KB2646060を当てないと性能低下が起きる」というのは,比較的まれなケースということになるだろう。 なお,KB2646060を適用しても,Windowsの電源管理設定と無関係にクロックが1.4GHzに落ちるという現象に変化はなかった。電源管理の設定とCore C6 Stateの挙動が一致しないのは仕様ということになりそうである。 アプリケーションに対する影響は極めて小さい 的に重要なのは,スケジューラの振る舞いが変わったことで,ゲームの性能に変化が生じるのかどうかだ。今回は表のテスト環境を用意して,「3DMark 11」(Version 1.0.3)と「Battlefield 3」(以下,BF3)の「THUNDER
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